2025/06/11
6月10日にスタディーグループFLATの定期勉強会に参加しました。
テーマは歯髄(歯の神経)の保存
むし歯が神経にまでおよぶと神経は壊死し始めて回復しません。
やがて、根の先の神経まで壊死をし、さらに根尖の外まで菌が出ると
骨を溶かしながら膿がたまります。
そのため、通常は歯の中にあるすべての神経を取る治療を行います。
神経を取る治療後は歯が弱くなり、破折し抜歯となる率が高くなると報告されています。
近年、神経にまでむし歯がおよんでいてもまだ神経自体が感染していない場合、
神経近くのむし歯を全部取らずに特殊なセメントを3~6ヵ月作用させて象牙質を新生させ、
まだ柔らかいむし歯の部分を除去。
これを繰り返して神経を温存させる治療法が開発されています。
また、神経に感染がおよんでも壊死している神経を除去して、
特殊なセメントで封鎖して神経を残す治療の成績が高くなっています。
どちらも顕微鏡下での精密な治療となります。
また、保険適応外のセメントを用いるため自由診療となります。
当院でもこれらの歯髄温存療法を行っています。
歯髄を残して歯の寿命を延ばしたいとお考えの方はお気軽にスタッフにご相談ください。