2025/07/22
2025年7月20日 福岡にて「ラバーダム防湿 パーフェクトテクニック」の著者である
辻本先生の実習セミナーを受講してきました。
ラバーダム防湿をご存じですか?
口の中は湿度が高い環境です。
湿度が高いと歯の詰め物や被せ物をする時に接着不良を起こします。
これは湯気で充満したお風呂の壁に何かを貼り付けようとしたり、
塗れている手に絆創膏を貼るようなものです。
そこでラバーダム防湿の登場です。ゴムのシートに穴をあけそこから歯の頭(歯冠)を出して、
口の中と分離して、乾燥状態にすることで強い接着を得る技術です。

上の前歯
また、唾液1滴の中に1億個の細菌がいるといわれています。
歯の神経の治療をする時に唾液でぬれると神経の管が感染してしまいます。
神経の管の感染を取るための医療なのに唾液でさらに感染すると良い結果になるはずがありません。
唾液からの感染を防ぐた時にもラバーダム防湿は有効です。
当院でもラバーダム防湿を行っていますが、
難しい形態の歯や、歯茎の中まで虫歯になっているときなど、
ラバーダムを設置することが難しい場面もあります。
そのような症例や、もっと精度が高いラバーダム防湿法について講義と実習で丸一日学んできました。
当院ではラバーダム防湿+顕微鏡によるダイレクトボンディング(むし歯治療)、根管精密医療を行っています。
詳しくはスタッフ、歯科医師にお気軽にご質問ください。